子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(以下HPV)感染により発生する悪性腫瘍です。その中でHPV 16型・18型が原因である場合が約65%といわれています。その他にもHPV 31型・33型・45型・52型・58型を含めると約90%といわれています。そのためHPVのワクチン接種することで子宮頸がんのほとんどが予防できるといわれています。
また性交経験のある方の約80%以上がHPV感染するといわれています。そのため性交が始まる前にワクチン接種することがもっとも有効であるとされています。
現在2価HPVワクチンと4価HPVワクチンが定期接種の対象であり、小学6年生から高校1年生の女性は公費で接種が可能です。
4価HPVワクチン・9価HPVワクチンについては、HPV 6型・11型も含まれており、これらは尖圭コンジローマという良性腫瘍の原因といわれており、その約90%を予防することができます。当クリニックでは、この二つのワクチンが接種可能です。
接種部位以外の体の広い範囲で持続する疼痛の副反応症例等について十分に情報提供できない状況にあることから、接種希望者の接種機会は確保しつつ、適切な情報提供ができるまでの間は、積極的な勧奨を一時的に差し控えるべきと判断され積極的な勧奨の差し控えとなっている状態です。ただ、HPVワクチンが定期接種の対象であることは変わりません。
厚生労働省のホームページ等をご確認ください。→
こちら