妊婦健診は、妊娠が順調にすすんでいるかを確認することと妊娠中に起こる合併症を早期発見するために行われます。妊娠13週までは2週間毎、妊娠14~22週までは4週間毎、妊娠23~34週までは2週間毎、妊娠35週以降は1週間毎に行われます。ルーチンの検査として、尿検査・体重・むくみの確認・腹囲や子宮底の測定が行われます。腹囲・子宮底の測定は、胎児の推定体重を超音波で確認することで代用できます。その他に定期的に採血や腟培養検査等を行っていきます。
当院では分娩を行っていませんが、妊婦健診を行っております。セミオープン方式と帰省分娩方式の二つがあります。セミオープン方式とは、原則分娩予定日まで当院で妊婦健診を行い、陣痛発来・前期破水したら分娩先を受診するというものです。これは、総合病院で分娩を考えているが、少し離れているや外来時間が長いや外来時毎回は経腹超音波をみてもらえないなどの場合に当院で妊婦健診(毎回経腹超音波あり)をおこない、なにかあればすぐに分娩先にいくということです。
総合病院では、複数の産科医がいることや麻酔科医は常駐していることで緊急時に万全な体制で望めるということと、新生児科医は常駐しているNICUを備えているので児にトラブルが起きた時には迅速な対応ができる点は心強いことだと思います。帰省分娩方式の場合も似ていますが、里帰り出産の方と近くで分娩するがより近いところで妊婦健診を受けたい方が対象となります。
里帰り分娩の当院では妊娠30~32週まで妊婦健診を行います。1時間以内に分娩先がない場合は、夜間や当院の休診日に何かあった場合に対応していただくために横浜市立市民病院にカルテ作成をすることを推奨しております。