NIPTで陽性と言われたらどうする?確定検査や相談の流れを解説
NIPTの結果で「陽性」と言われ、何から考えればよいのかわからなくなっていませんか。「赤ちゃんに病気があると決まったのか」「すぐに羊水検査を受けるべきなのか」「誰に相談すればよいのか」と、不安な気持ちのまま情報を探している方も多いと思います。
NIPTは、赤ちゃんに特定の染色体疾患がある可能性を調べる検査であり、陽性という結果だけで診断が確定するものではありません。慌てて結論を出す前に、結果の意味、確定検査の選択肢、相談できる内容を落ち着いて確認することが大切です。
この記事では、NIPTで陽性と言われた後の基本対応、確定検査の種類、結果説明から相談までの流れを解説します。花レディースクリニックでの相談体制にも触れているため、次に取る行動を整理したい方は参考にしてください。
NIPTで陽性と言われた後の基本対応

NIPTで陽性と伝えられたときは、まず結果の意味を正しく聞くことが大切です。陽性という言葉だけで判断すると、不安が大きくなりすぎたり、必要な確認を飛ばしてしまったりすることがあります。最初の対応では、結果説明の予約、パートナーや家族への共有、自己判断を避けることを意識しましょう。
結果説明の予約
NIPTで陽性と連絡を受けた場合は、できるだけ早めに結果説明の予約を取りましょう。電話やメールの文面だけでは、結果の詳しい意味や次に必要な対応を理解しきれないことがあります。特にNIPTは「陽性=診断確定」ではないため、確定検査が必要かどうか、妊娠週数との関係はどうか、どの時期までに判断する必要があるかを医師に確認することが重要です。
花レディースクリニックでは、結果内容や今後について直接お伝えするため、結果説明は対面で行う方針です。不安なまま時間を置くよりも、まず説明を受ける予定を確保することが、落ち着いて考えるための第一歩になります。
パートナーや家族への共有
陽性結果を一人で抱えると、情報の受け止め方が偏ったり、必要以上に悪い方向へ考えたりしやすくなります。可能であれば、パートナーや信頼できる家族に結果を共有し、医師から説明された内容を一緒に聞ける状態を整えておきましょう。ただし、周囲に伝える範囲は慎重に考える必要があります。
善意の助言であっても、医学的に正確でない情報や、価値観を押しつける言葉に傷つくこともあるためです。共有する相手は「話を聞いてくれる人」「判断を急かさない人」を選ぶとよいでしょう。説明を受ける前に、聞きたいことや心配な点を一緒にメモしておくと、診察時の確認漏れも防ぎやすくなります。
自己判断による結論の回避
NIPTで陽性と出ても、その時点で赤ちゃんの状態が確定したわけではありません。検索結果や体験談だけをもとに「もう決まった」と受け止めるのは避けましょう。NIPTは精度が高いとされる一方で、偽陽性が起こる可能性があります。
また、陽性的中率は妊婦さんの年齢や対象となる染色体疾患によって変わります。つまり、同じ「陽性」でも、背景によって結果の意味合いが異なるということです。確定検査を受けるかどうか、どのように今後を考えるかは、医師や遺伝カウンセリングで説明を受けたうえで判断する必要があります。最初に必要なのは結論ではなく、正確な情報と相談できる環境です。
NIPT陽性の意味と結果の見方
NIPTの結果を受け止めるには、検査の位置づけを理解しておく必要があります。NIPTは妊婦さんの血液中にあるcfDNAを調べ、特定の染色体疾患の可能性を評価する検査です。結果の見方を知ることで、陽性という言葉に振り回されず、次の行動を考えやすくなります。
スクリーニング検査の位置づけ
NIPTは、赤ちゃんに特定の染色体疾患がある可能性を調べるスクリーニング検査です。対象となるのは、主に21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーです。スクリーニング検査は、病気の可能性が高いか低いかを調べるものであり、診断を確定する検査ではありません。そのため、陽性という結果が出た場合でも、赤ちゃんに染色体疾患があると断定することはできません。
診断を確定するには、羊水検査や絨毛検査など、胎児由来の細胞を調べる確定検査が必要です。NIPTの結果を受け取ったときは、まず「可能性を示す結果である」という前提を持って説明を聞くことが大切になります。
偽陽性の可能性
偽陽性とは、NIPTで陽性と判定されながら、確定検査では対象の染色体疾患が認められない状態を指します。NIPTは精度が高い検査として知られていますが、偽陽性がまったく起こらないわけではありません。理由のひとつに、cfDNAの由来が関係します。
妊婦さんの血液中に含まれるcfDNAの多くは母体由来で、おおよそ10%が胎盤由来とされています。胎盤は原則として赤ちゃんと同じDNAを持つものの、胎盤と胎児の染色体の状態が必ず一致するとは限りません。こうした背景があるため、陽性結果が出たときは、羊水検査や絨毛検査などの確定検査で確認することが必要になります。
年齢や疾患ごとの的中率
NIPTの陽性的中率は、妊婦さんの年齢や対象となる疾患によって変わります。一般的に、年齢が上がるほど染色体疾患の出生頻度が高くなるため、同じ陽性結果でも陽性的中率が高くなる傾向があります。反対に、若い妊婦さんの場合は、陽性と出ても確定検査で異常が認められない可能性が相対的に高くなることもあります。
疾患による違いもあり、21トリソミーと18トリソミー、13トリソミーとでは陽性的中率が異なる場合があります。数字だけを見ると混乱しやすいため、自分の年齢、検査対象、妊娠週数、超音波検査の所見などを含めて医師に説明してもらうとよいでしょう。
判定保留との違い
NIPTでは、陽性や陰性のほかに「判定保留」という結果になることがあります。判定保留は、陽性とも陰性とも判定できない状態を指します。胎児由来のcfDNA量が少ない場合や、検体の状態、母体側の要因などが関係することがあります。判定保留は陽性と同じ意味ではありませんが、追加の対応が必要になる場合があります。
再度NIPTを行う、羊水検査などの確定検査を検討する、妊娠週数や超音波検査の所見を踏まえて判断するなど、状況によって選択肢が変わります。結果だけで判断せず、医師から説明を受けたうえで、自分の状況に合う対応を考えていきましょう。
NIPT陽性後に行う確定検査の種類

NIPTで陽性と出た後は、確定検査を受けるかどうかを検討します。代表的な確定検査には、羊水検査と絨毛検査があります。どちらも診断に関わる重要な検査ですが、実施できる時期や方法、体への負担が異なります。検査の特徴を理解し、医師と相談しながら判断しましょう。
羊水検査
羊水検査は、子宮内の羊水を採取し、羊水中に含まれる胎児由来の細胞を調べる検査です。NIPTで陽性となった後の確定検査として、よく検討されます。一般的には妊娠15週以降に行われることが多く、検査結果が出るまでに一定の時間がかかります。検査では、おなかから細い針を刺して羊水を採取します。
痛みの感じ方や検査後の過ごし方には個人差があるため、事前に流れを確認しておくと落ち着いて受けやすくなります。確定検査として得られる情報は重要ですが、体への負担がまったくない検査ではありません。不安な点は、検査前に医師へ具体的に聞いておきましょう。
絨毛検査
絨毛検査は、胎盤の一部である絨毛を採取し、染色体の状態を調べる確定検査です。羊水検査より早い時期に行われることがありますが、実施している施設は限られます。検査方法には、おなかから針を刺す方法や、子宮頸部から器具を入れる方法があります。
どの方法が選ばれるかは、妊娠週数、胎盤の位置、施設の体制などによって異なります。絨毛検査も体への負担や合併症のリスクがあるため、希望すればすぐに受けられるものではありません。NIPTの陽性結果を受けて絨毛検査を検討する場合は、対応可能な施設、検査時期、結果が出るまでの期間を早めに確認することが大切です。
羊水検査と絨毛検査の違い
羊水検査と絨毛検査は、どちらも診断を確定するために検討される検査ですが、受けられる時期や方法が異なります。検査を選ぶ際は、妊娠週数だけでなく、検査で得られる情報、施設の対応状況、体への負担を合わせて考える必要があります。以下は、一般的な違いを整理したものです。
項目 | 羊水検査 | 絨毛検査 |
主な検体 | 羊水中の胎児由来細胞 | 胎盤の一部である絨毛 |
検討される時期 | 妊娠15週以降が目安 | 羊水検査より早い時期に検討される場合がある |
主な検査方法 | おなかから針を刺して羊水を採取 | おなかから針を刺す方法や、子宮頸部から器具を入れる方法 |
実施施設 | 対応施設で実施 | 対応できる施設が限られる |
注意点 | 体への負担や合併症のリスクがある | 体への負担や合併症のリスクがある |
どちらの検査も体への負担や合併症のリスクがあるため、NIPTの結果だけで急いで決めるのではなく、妊娠週数、超音波検査の所見、検査で得られる情報を医師と確認しながら判断しましょう。
結果説明から確定検査後までの相談の流れ
NIPTで陽性と出た後は、結果を聞いて終わりではありません。結果の意味を理解し、確定検査を受けるかどうかを考え、その後の選択肢について相談する流れになります。短い時間で多くのことを決めようとすると負担が大きくなるため、段階ごとに確認していきましょう。
結果内容の説明
結果説明では、どの染色体疾患について陽性と判定されたのか、陽性的中率をどのように考えるのか、確定検査が必要になる理由などを確認します。あわせて、羊水検査や絨毛検査を検討できる時期、結果が出るまでの期間、検査に伴う体への負担についても聞いておくと安心です。数字や専門的な内容が多くなりやすい場面のため、その場で疑問を解消できるよう、医師とやり取りしながら一つずつ整理していくとよいでしょう。
遺伝カウンセリング
遺伝カウンセリングでは、検査結果の意味や確定検査の必要性だけでなく、妊婦さんやご家族が何を不安に感じているのかも含めて相談できます。出生前検査は医学的な情報だけで判断できるものではなく、家族の価値観、生活環境、出産後の支援体制なども関わります。
遺伝カウンセリングは、特定の選択を勧める場ではありません。検査を受けるかどうか、結果をどう受け止めるかを考えるために、必要な情報を得る場と考えるとよいでしょう。認証施設では、遺伝カウンセリングの時間を十分に確保するため、専門外来として予約枠を設けていることがあります。
確定検査を受けるかの判断
確定検査を受けるかどうかは、NIPTの陽性結果を受けた後に大きな判断となります。確定検査を受けることで、診断を確定するための情報を得られますが、検査には体への負担やリスクも伴います。一方で、確定検査を受けない場合は、NIPTの結果だけでは診断が確定しないまま妊娠経過を見ていくことになります。
どちらが正しいと一律に決められるものではありません。検査で何がわかるのか、いつまでに判断する必要があるのか、結果を受けた後にどのような選択肢があるのかを確認しながら考えることが大切です。迷いがある場合は、その気持ちも診察やカウンセリングで伝えて問題ありません。
検査後の選択肢
確定検査を受けた後は、その結果を踏まえて妊娠中の管理や出産後の準備について考えていきます。確定検査で染色体疾患が認められた場合、疾患の特徴、妊娠中に確認すべきこと、出生後に必要となる医療や支援について説明を受ける流れになります。
反対に、確定検査で異常が認められない場合は、NIPTの結果が偽陽性だった可能性を含めて説明を受けます。どちらの結果であっても、今後の妊婦健診や出産施設の選び方に関わることがあるため、結果を聞いた後の相談も重要です。結論を急ぐより、必要な情報を一つずつ確認しながら、妊婦さんとご家族にとって納得できる進め方を考えましょう。
NIPT陽性後の相談先を選ぶポイント

NIPTは、検査を受ける前だけでなく、結果を受け取った後の相談体制がとても重要です。特に陽性や判定保留となった場合は、確定検査や今後の妊娠管理について早めに相談できる環境が必要になります。相談先を選ぶ際は、次のような点を確認しておくとよいでしょう。
認証施設としての相談体制があるか
検査分析機関の情報が明確か
陽性後の説明やフォローが用意されているか
遺伝カウンセリングの時間を確保できるか
検査費用や受けやすさだけで選ぶと、陽性後に相談先が見つからず困ることがあります。結果を受け取った後まで見据えて、医師や専門スタッフに相談できる施設を選ぶことが大切です。
認証施設での相談体制
NIPTを受ける施設を選ぶ際は、出生前検査認証制度等運営委員会の認証施設かどうかを確認することが大切です。認証施設では、検査前後の説明や遺伝カウンセリングの体制が整えられています。
認証施設で陽性となった場合、結果説明や羊水検査をどこで受けるかは、施設の体制によっていくつかのパターンがあります。NIPTを受けた施設で結果説明から羊水検査、その結果説明まで対応する場合もあれば、結果説明や羊水検査を連携先の施設で受け、その施設で結果説明を受ける場合もあります。受診を検討する段階で、陽性となった場合に誰がどこで結果を説明するのか、確定検査はどこで受けられるのかを確認しておくと、いざというときに慌てにくくなります。
一方、認証外の施設では、基本的に羊水検査を行っていないことが多く、陽性となった場合は確定検査を受けられる施設を別に探す必要があります。羊水検査の費用を支援する施設や、紹介状を作成してくれる施設もありますが、紹介先と連携しているとは限らず、自分で受け入れ先を探す必要がある場合もあります。こうした違いも踏まえ、結果を受け取った後の流れまで確認しておくと安心です。
検査分析機関の信頼性
NIPTでは、採血した検体をどの検査分析機関で調べるのかも確認したいポイントです。検査分析機関の情報が不明確な場合、検査の流れや結果の確認体制について不安が残ることがあります。花レディースクリニックでは、出生前検査認証制度等運営委員会の認証検査分析機関で、国内にて検査を行っています。また、胎児cfDNA量が少ない場合や陽性例では、残検体で再検査を行い確認しています。このような確認を行う場合があるため、結果説明までは約2週間を目安としています。早さだけでなく、結果を慎重に確認する体制があるかどうかも大切です。
陽性後のフォロー体制と費用
NIPTで陽性と出た場合、結果を伝えられて終わりではなく、その後にどのような相談ができるかが重要です。確定検査を受けるかどうか、どの施設で検査を受けるのか、検査結果が出るまでどのように過ごすのかなど、不安や疑問は次々に出てくることがあります。陽性後のフォロー体制が整っている施設であれば、結果説明の場で次の選択肢を聞きやすくなります。
費用面も、確認しておきたいポイントの一つです。花レディースクリニックでNIPTを受け、陽性となった場合の羊水検査費用は、NIPTの受検費用に含まれています。※NIPT以外の検査を受けた場合や、羊水検査のみを受ける場合は別途費用がかかります。詳しくはhttps://flower-lc.com/consultation/prenatal-diagnosis 料金ページをご確認ください。
NIPTを受ける前から、陽性後の流れや費用まで確認しておくと、結果を受け取ったときに落ち着いて次の対応を考えやすくなります。
余裕を持った予約
NIPTの相談は、できるだけ余裕を持って予約することが大切です。認証施設では、遺伝カウンセリングを専門外来として行っていることがあり、通常の診療とは別に時間枠が設けられている場合があります。そのため、希望する日時にすぐ予約できるとは限りません。特にNIPTは、検査を受ける時期、結果が出る時期、確定検査を検討できる時期が関係します。予約が取りにくいと、相談や判断に使える時間が短くなる可能性もあります。陽性後に慌てないためにも、検査前から結果説明やカウンセリングの予約状況を確認できる施設を選んでおくと安心です。
まとめ | NIPT陽性後は確定検査と相談の流れを落ち着いて確認しよう
NIPTで陽性と言われると、大きな不安を感じるのは自然なことです。ただし、NIPTは特定の染色体疾患の可能性を調べる検査であり、陽性という結果だけで診断が確定するわけではありません。確定には、羊水検査や絨毛検査などの検査を検討する必要があります。
大切なのは、結果の意味を医師から聞き、遺伝カウンセリングで不安や疑問を相談しながら、今後の流れを一つずつ確認することです。検索情報だけで結論を出したり、一人で抱え込んだりすると、かえって判断が難しくなることがあります。
当クリニックでは、NIPTの結果内容や今後について直接お伝えするため、結果説明を対面で行っています。陽性後の対応や確定検査について不安がある方は、まずは当クリニックまでご相談ください。状況に応じて必要な情報を確認しながら、次の一歩を一緒に考えていきます。
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